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【PFAS浄化】沖縄宜野湾市の湧水公園へ「ECOクリーンLFP」を導入

2023.7.6

製品ニュース

【ニュースリリース】国内初の試み、有機フッ素化合物(PFAS)の浄化装置 宜野湾市の湧水公園に導入

【ニュースリリース】有機フッ素化合物(PFAS)の浄化装置、宜野湾市の湧水公園に導入

弊社開発の「高精度吸着式水処理装置 ECOクリーンLFP」が、
沖縄県宜野湾市の湧水をコンセプトに整備中の「てぃーちがー公園」内で、
有機フッ素化合物(PFAS)浄化装置として国内メーカーで初めて採用されました。

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■沖縄県宜野湾市「てぃーちがー公園」の汚染水浄化で採用

4月28日に落成式が行われた、沖縄県宜野湾市のてぃーちがー公園(水質改善施設)整備工事では、元請を株式会社太名嘉組、水処理の技術的管理を株式会社エンバイオ・エンジニアリング管轄のもと、浄化施設を設置しました。本施設の浄化装置として、当社の吸着式水処理装置「ECOクリーンLFP」が装置として国内メーカーで初めて採用されました。昨年3月に実施された、設置前の室内試験では、汚染源域を想定した地下水PFOA濃度100,000ng/Lをろ過時間10秒で2.5ng/L(実測値除去率99.997%)極限まで低減することが確認できています。

 

■独自の吸着式水処理装置「ECOクリーンLFP」

ECOクリーンLFPは、機能性粉体を独自のプリーツ型フィルターに添着し、PFAS(PFOS/PFOA/PFHxS等)をはじめとしたBOD・COD・TOC、色度、臭気、有害物質、VOCs等の溶存物質を吸着除去する独自の水処理装置です。完全オートメーションでフィルターに機能性粉体を添着し、溶存物質をろ過吸着、機能性粉体の剥離回収・再添着まで、行います。

またECOクリーンLFPの基盤となる「膜ろ過式水処理装置ECOクリーン」は、低コストで精密ろ過ができる技術として、2020年に第46回優秀環境装置表彰/日本産業機械工業会会長賞、2021年に第46回発明大賞/本賞を受賞しています。

 

■PFASには活性炭処理が有効、取り扱いの煩雑さをクリアに

PFASの除去に有効な機能性粉体として、当社では粉末活性炭を採用しています。粉末活性炭は粒子サイズが小さいほど比表面積が大きくなり、また、粒子内拡散距離が短くなることから吸着速度や吸着量が向上することが知られていました。

しかしながら従来の水処理では、粉末活性炭の飛散、水との分離、沈殿活性炭の後処理または再生などに問題が多く、下水や産業排水のように連続処理を必要とする場合には粉末活性炭に代わり、粒状活性炭による処理法が主流になってきた経緯がありました。

ECOクリーンLFPはこの機能性粉体の取り扱いの煩雑さを解決し、さらに機能性粉体の能力を最大化したものです。従来の粒状活性炭処理技術と比べ、吸着容量・除去率・吸着速度が格段に大きくCO2排出量ともに大幅な使用量削減ができます。

 

■今後の展開

本技術の実績をもとに実用化を進め、ニーズである「汚染された湧水・井水・河川水及び、これらを利用する公園、水道水源浄水場での浄化対策」、「廃棄物処分場での浸出水や地下水汚染の浄化対策」及び「工場(地下水)での浄化対策」に適用することを目指してまいります。また、現在当社へは合成ゴム・撥水加工・半導体・インク業界・精密機械・電子・化学など、製造業界からのPFAS関連浄化プラントの引き合いが相次いでいます。

近年では、水資源を大切にするといった目標や循環利用といった価値観が常態化し、当社が果たすべき役割も大きくなっています。時代の流れにも寄り添いながら、私たちは2026年の50周年に向け、『SDGsに関するフィルターイノベーションを展開し、環境課題を解決する』という将来の理想の姿を掲げ、研究開発・マーケティングの強化、独創的な製品・技術・サービスの提供に取り組んでまいります。

 

<報道関係者からの問い合わせ先>

流機エンジニアリング 管理部 広報グループ

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